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“顔パス”決済実現へ、NECと三井住友グループが実証実験を開始

2016年12月13日

社員食堂で顔認証による決済サービスのトライアルを実施
日本電気株式会社(NEC)と株式会社三井住友フィナンシャルグループ(SMFG)、株式会社三井住友銀行(SMBC)、三井住友カード株式会社は12日、SMBC本店および東館の社員食堂と三井住友カード東京本社において、顔認証を用いた決済サービスの実証実験を行うと発表した。

実験は、SMBCで2016年12月12日~2017年1月30日、三井住友カード東京本社で2016年11月21日~2017年1月31日の期間実施する。対象者はそれぞれSMBCの本店および東館に勤務する社員約1,000人と、三井住友カード東京本社の社員約400人となっている。

今回の実験では、まず参加対象者の氏名と数値化された顔情報データの生体情報などをシステムに登録する。そして社員食堂に設置した専用カメラで顔画像を撮影し、登録データと照合して認証を実行、個々の利用情報を給与システムに連携し、給与天引きで精算を完了させるという。SMBCでは、顔認証に加え、社員証を専用リーダーへかざすことで資金精算を行うが、三井住友カード東京本社では、顔認証のみで精算を行うとしている。

「NeoFace」で安全かつスムーズな顔パス決済
ユーザ登録としてあらかじめ実行しておく氏名や顔情報などの登録は、スマートフォンやタブレット端末などで簡単に行える仕組みとなっており、案内に従って必要情報を入力、カメラの前に自分の顔をかざせばすぐに完了させられる。

SMBCでは、参加社員がトレイをもって精算レーンに並ぶと、常時起動中のカメラが自動で顔認証を開始、認証に成功すると音と光で結果を通知する。その後、トレイを精算レジにセットし、金額を確認、顔認証の成否データと決済データの突合を行い、精度検証に活かすため、社員証を専用リーダーにかざしてもらう。

一方、三井住友カード東京本社では、画面に各レーンの商品のみが表示されるため、社員は商品を選択して確定、タブレット付随のカメラへ顔をかざして認証を行う。認証が完了すると、結果確認画面が表示されるため、確認ボタンで決済完了へと進む仕組みになる。

実証実験には、NECの認証精度世界トップを誇る顔認証エンジン「NeoFace」が用いられており、この実験を通して本人確認の確実性やユーザの生体認証に対する受容性、運用負荷などシステムおよび運用面の検証を行う予定となっている。

生体認証は他の認証手段に比べ、なりすましが困難であり、カードなど物理的なID情報を携帯する必要もないため、さまざまな方面で活用が始まっている。決済分野でも、フィンテックを活かした先進的サービスを実現する環境整備が期待されており、ここにおける生体認証技術の活用が関心を集めているという。

なかでも顔認証の場合、専用の認証装置が不要というメリットがあり、導入しやすい利点がある。登録した顔情報などの生体情報は数値化されているため、万が一そのデータが第三者に渡っても、本人の顔を特定することはできない。

NECでは、すでに自社本社ビル売店でも、この顔認証技術を活かした決済サービスの実証実験を実施済みで、今後もさまざまなかたちでの実証実験を通じて改善を図り、経験やノウハウを蓄積、安全・安心で利便性の高い、“顔パス”決済サービスの商用化・実用化を本格的に目指していくとしている。

また三井住友カードは、顔認証を活かした決済サービスの商用化に向けた課題を検討し、実際の店舗への導入を推進していく予定だ。そしてSMFGでは今後、SMBCやNEC、三井住友カードとともに、顔認証決済サービスをひろく社会へ普及させる取り組みを進めながら、認証性能を踏まえた上で、店頭および行内業務への応用可能性を探っていくとした。

(画像はプレスリリースより)


▼外部リンク

日本電気株式会社/株式会社三井住友フィナンシャルグループ/株式会社三井住友銀行/三井住友カード株式会社 プレスリリース
http://jpn.nec.com/press/201612/20161212_01.html

提供元: ネットベンチャーニュース