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AR技術で製造業改革!富士通が新ソリューションをリリース

2017年01月03日

「3D重畳 設計製造物診断」の販売を開始
富士通株式会社は12月27日、製造業向けのPLM(製品ライフサイクル管理・Product Lifecycle Management)ソリューション「FUJITSU Manufacturing Industry Solution 3D重畳 設計製造物診断」(以下、3D重畳 設計製造物診断)の提供を開始すると発表した。

「重畳」とは、重ね合わせを行うことで、このソリューションを用いると、大型構造物を製造する際などに、3次元CADで作成した製造部材の設計図と、スマートフォンやタブレット端末で撮影した各部材の写真を重ね合わせて比較、チェックを容易にし、ごく細かな部分までカバーした、製造ミスの早期発見が実現されやすくなる。

技術として、AR技術が応用されており、この3次元CADとARによって、これまで目視や人手でひとつひとつ確認・診断を行っていた作業を効率化、熟練技術者の時間や労力をかけずとも、のちの製造不良につながるミスに対応できるようにしている。

簡単操作でミスを即判定!製造業を下支え
近年は、多くの製造現場で熟練技術者が不足してきているほか、製作する構造物の規模は大型化・複雑化の一途をたどっており、実際に製造された物が設計図面の内容と一致しているかを正確かつ効率的にチェックすることが難しくなってきている。

そこで富士通では、総合建設業から鉄塔、橋梁、鉄骨まで幅広い事業展開を行う株式会社巴コーポレーションのノウハウを組み込み、3次元CADとAR技術を融合させた、製造部材の診断・判定を行うシステムを共同で開発、2015年から巴コーポレーションの小山工場で実証実験を行ってきていた。

実験の結果、このソリューションシステムを導入することで、製造工程の部材組立作業では、ひとつの部材診断・判定にかかる時間を従来の10分の1にあたる、わずか数分で完了できるようになり、予定通りの竣工へと結びつけられるなど、有用性を確認することができたそうだ。

こうした検証結果をもとに、確立できた3次元での重畳診断技術を活かし、さらに現場での作業効率化を図れる診断準備機能、診断結果を管理・利活用するための機能を加えてパッケージ化、新しいPLMソリューションの「3D重畳 設計製造物診断」として販売していくことを決めたとしている。

「3D重畳 設計製造物診断」では、3次元モデルのSTLファイルによる設計図データと、スマートフォンやタブレットなどモバイル端末で撮影した製造物の写真を重ね合わせることで、わずかな穴位置や取り付け位置のずれなど、製造ミスで生じた差異を簡単に発見することができる。

診断は、一部材あたり数分で完了するため、これまで時間的制約などから困難とされてきた全数の部材診断も可能になる。これによって、各部材の溶接や仮組立など、次の工程へと進む前に製造不良を速やかに発見し、対応することができるため、仮組立時に発生した製造不良から、作り直しや組み直しを要する手戻りをなくすことができ、安全で正確、計画通りの効率よい製作作業が実現されると見込まれる。

システムによって診断した結果は、すべてサーバに保存されるものとなるため、ノウハウの共有や作業進捗管理、製造物の品質記録などとして利用することもできる。

販売価格は、サーバライセンスが200万円、クライアントライセンスが400万円から。富士通では2019年度までに100社への導入を目指し、販売を進めていくとしている。

(画像はプレスリリースより)


▼外部リンク

富士通株式会社 プレスリリース
http://pr.fujitsu.com/jp/news/2016/12/27.html

提供元: ネットベンチャーニュース